どうもみやびです
今回、私が住宅営業の仕事をしていた経歴を簡単にお話ししたいと思います
前の記事に書きましたが、ドラッグストアの店長を24歳から〜28歳までの約5年間指定訳ですが、
今の妻と授かり婚をすることになり、「もっとお金を稼いで家族を楽にさせないといけないな。」と思い、成果が給与に反映される住宅営業職に転職を決意します
そこで、住宅業界の中でも有名な企業の面接を受けます。「面接を受けるのにも一苦労する会社」
と聞いていましたが、幸運にも最終面接まで行き、合格をします。
基本給もしっかりあり、福利厚生も充実して、営業成績分のインセンティブもあり、いい会社に就職できることが決まり、飛び上がる程嬉しかったです
転職初日から無視
初日、どんな会社で、どんな方達が働いているんだろうと、ワクワクと不安といろんな感情が入り混じった中での、初出社でしたが、そんな希望も虚しく、初日から、ある一部の人を除き、上司、先輩にあたる人から、かなりの冷たい態度(無視)を取られます

「おはようございます。」と挨拶をしても、無視
掃除用具の場所を聞いても、「自分で探して」
このような感じでした。
理由は、「入社前の挨拶に来なかったから」
これが理由でした。
私がそもそもの原因を作ったわけですが、言い訳をさせてもらうと
新卒の新入社員であれば、そのような挨拶をしておくべきだと思い
ますが、中途入社である私が、入社前に挨拶に行くと、かえって迷惑になるだろうと思い、その職場の長にあたる方にだけ電話で挨拶をしていました。
この判断が誤りでした
もう絶望でした
私も結婚したばかりで、しかも妻の子供のお腹には10ヶ月の赤ちゃんがいて
「これから家族のために、新しい環境で頑張っていくぞ!」
そう張り切っていた気持ちを一瞬でボキッと折られてしまう出来事でした
その会社であまり立場のない人は、上司や先輩のいないところで初日に業務の流れなどを優しく教えてくれたのですが、(この時に無視をされている理由をこっそり私に教えてくれました。)その人も上司や先輩の前では私に一切関わったらいけないような感じで、、、
それがすごく辛かったです
今までの学生時代や、職場で、今の私のような経験をしている人の気持ちが痛いほどよくわかり、今までそのような立場の人に手を差し伸べれなかった自分を痛いほど、恥ずかしく思いました
続く無視。
転職して、1週間の記憶はあまりのショッキングな出来事だったため
ほとんど覚えていません
軽い鬱状態だったんではないかと思います
職場では、私と同じタイミングで入社した新卒の歓迎会の話を、わざと私の前でされたりと、
口には出されませんが
「お前の歓迎会はないからな」

遠回しにそう言っているのだろうなと思われる嫌味を言われたりしていました
私としては、妻のお母さんにも、今の会社に入る前に転職をする旨を伝える挨拶に行っており、「この会社に入るんです」と、会社の案内を持っていたりしていたので、そこまでして、すぐに仕事を辞めたりしたら合わせる顔もないよな。と思い、妻にも相談できず、かなり苦しかったのを覚えています。
そんな状態で、よく職場に行けていたなと、今では自分を褒めてあげたいですが笑
今までにないショッキングの出来事だったせいか、入社してから数ヶ月はとんでもないミスを連発してしまいます
新人が、先輩や上司のお客様にお茶出しをするというルールだったので、お客様に出すお茶を、お客様の目の前で書類の置いてある机にこぼしたり、お客様に出すレターパックを宛先と送り主の欄を間違えて書いており、出した書類が会社に戻ってきたり

こんなミスは今までの自分だったら絶対にしない
というミスばかり繰り返していました
さらに、そのミスをバカにされるという負の連鎖に入っていきます
正直限界でした
家族に相談
これは、1人で抱えていたら死ぬ
(誰かに相談しよう。)
ふと、こう思います
相談相手は、私の親でした
正直、親にも不安な気持ちになってもらいたくなかったので、1週間くらいは踏ん切りがつきませんでしたが、気がついたら親に相談していました
相当精神が参っていたんだと思います
電話でもなく、1時間かけて仕事終わりに実家に車を走らせました
妻には「仕事が遅くなりそう」と嘘をつきました
実家に着いたのは、20時
親は、私が何の連絡もせず、いきなり実家に帰って来たので、びっくりしていました
たまたま私の兄の家族も実家に帰ってきており、(こんな話を持ち込んだら、(恥ずかしい)(いろんな人に心配をかけてしまう。)と思いましたが、
(ここまで来たんだから今の状況を打ち明けよう)
と気持ちを切り替え、今の包み隠さず状況を話しました

学生時代、社会に出てからも、人間関係などのことで家族に相談をした経験がなかったので、私も意味のわからない心境で家族に話をしていました
全てを打ち明けると、母が「すぐ会社辞めなさい。向こうのお母さん(妻のお母さん)になんて思われるだろう?とかそんなことは気にしなくていいんだから」
そう言ってくれました
元々、厳しい親だったので
「そんなことでへこたれるな」「あんた男やろうが」
こんな言葉が返ってくると思っていたので、不意をつかれました
母は、「辛いやろう。かわいそうに。器が小さい人らやな。」と
慰めてくれました
「辛いことがあったら、すぐ打ち明けること。誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるんだし、あんたの1番大事な○○ちゃん(妻)にも今の状況と、今後の事を一度相談してみたら?」と言われました
後日、妻に勇気を持って会社を辞めたい事を妻に相談をしたら、初めはびっくりして泣いていましたが「私も辞めるのは大賛成だよ。心が壊れたら取り返しがつかなくなるから転職を考えなよ」と言ってくれました。
家族に打ち明けたことで、後ろに味方がついてくれたような気持ちになり、自分の中で
「ここまで応援してくれる人たちがいるんだからもう少し頑張ってみよう」
「どうせ今、最底辺にいるだけだから、あとは上がっていくだけだな」

そう思えるようになりました
辞めずに残留
結局私は、会社を辞めませんでした
あんなにあっさりと、「すぐに会社を辞めなさい」と親や、妻に言われるとは
思ってもみなかったので、それがすごく気持ちの余裕になりました
(俺はいつでも会社を辞めてもいいんだ)という心境になると、今までの辛さが
緩和され、逆に、見返してやろうという気持ちになりました
誰よりも朝早く出社して、掃除や、先輩、上司の業務を自ら率先して手伝うようにしました
最初はバカにされていたと思います

「あいつ、急にあんなことやり出して、媚を売り始めたか?やばいやつだな」
みたいなことを陰で言われているのも、耳に入ってきました
でも、最初(はな)から嫌われているとわかっていれば、好かれようという気持ちも無くなり、早く仕事を覚えて結果で見返してやろう
そういうマインドになっていきます
「必ずこいつらを見返す」その一心でした
会社の食事も、上司や、先輩からは誘われませんでしたし、(しょうがないから一応声をかけておくか。と、後輩を使って声をかけられるという誘いしかなかった)
辛くなかったとは、言えませんが
今まで、学生時代群れるのがかっこいいと思っていた思考や、集団になることで
自分は強くなった気でいたんだ。といういろんな感情が思い起こされて、
集団の中で、初めてひとりになり、自分の弱さを痛感しました
ほとんど会社の誰とも話さないという生活が3ヶ月ぐらい続きました
こんな状況の中、子どもが産まれ、会社の人には祝ってもらえず
すごく寂しい思いもしました
とにかく、今私にやれる雑務は、全部自分がやるという気持ちで、毎日仕事をしていました
無視の主犯格から謝罪
ある日、そんな私の姿を見て、無視を率先して行っていた代表格の人から個人的に呼び出され、泣きながら謝罪をされました

察するに、会社の中でそういう状況の私を見兼ねた誰かが、営業所のトップに話をし、相当そのトップに厳しく言われたみたいです。そのような感じが言葉の端々に出ていたので、本人も相当反省をしたみたいです
「若い子達もいる中で、ベテランで立場のある自分がそのような態度だったら、若い子達もあなたに話をできるような状況では無くなり、相当お辛い思いをされたと思いました。本当に申し訳ないです」と謝罪をされました
心の中では、「今更かよ」とも思いましたが
「元はと言えば私が悪いので、こちらこそ申し訳なかったです」と
言いました。
かっこいい、、、俺 笑
転機
その日から、無視を率先して行っていた代表格の人が積極的に仕事以外のことで
も話しかけてくれるようになり、夜ご飯も一緒に行くようになりました。
話してみると、意外と面白い方で、「一旦、そのような態度をとってしまってから、普通の態度にどう戻そうかと、自分もわからなくなって、ずるずると今までに至ってしまった」と深々と頭を下げられました。
よくよく話を聞くと、その人も、前職で同じような目に合ったことがあることを明かされました
(自分がされたことを人にはするなよとも思いましたが笑)
人それぞれに抱えているものがあるのだなと思いつつ、この人の気持ちを知ることが、後々の関係を築く上ですごく、いいきっかけになりました。
それからは、他の方も積極的に話をしてくれるようになり、同時に申し訳なかったです
と言うような事を言われました
一度、辛い思いをした人間は、人に優しくなれると言いますが、
本当にその通りで、今の職場に新しく入ってくる子たちには、絶対
自分と同じような気持ちになってほしくないなと思うので、積極的に話しかけるようにしています
この経験が無ければ、気づくことができなかった気持ちだと思います
最後に
私の経歴を淡々と書くつもりが、気がつけば
辛い経験をどう乗り越えたのか?という話になってしまいましたが
今学校や、職場での人間関係に悩んでいる方が非常に多いと聞きます
SNSを少し覗けば、芸能人の悪口、政治家の悪口
人間誰かの悪口を言わないと、自分の精神を保てないのかな?と思ってしまうくらいに、ネガティブな感情が、ネット上にも現実世界にも飛び交っている時代です
悪口は直接言ってもらえれば、「自分はここが悪いんだな。改善しよう。」
となるのですが、悪口を直接言えるはずもなく、その鬱憤を陰で言って発散するという心理になるのでしょう
私も人間なのでその気持ちは多少わかります
人間が1番ダメージを受けるのは、何をどうしたらいいのかわからない
「無視」だと思います
「1対1」ならまだ正々堂々としたものですが、
「1対複数」の無視は、かなり精神的に参ります
私の好きなアニメ、「ワンピース」のストーリーの中で、Dr.ヒルルクがチョッパーに対して、
「人はいつ死ぬと思う・・?
心臓を銃で撃ち抜かれた時・・・違う
不治の病に侵された時・・・違う
猛毒のキノコのスープを飲んだ時・・・違う!!
・・・人に忘れられた時さ・・・!!」

という台詞があります
銃で撃たれるのも、猛毒のキノコのスープを飲むのも嫌ですが笑
誰からも相手にされない
存在を否定される
この辛さに比べれば、マシだなと今の自分は思えます
それだけ、きついんです
「もう、死のうかな」
こんな精神状態まで、追い込まれます
これを回避するには、
お酒を飲んで気を紛らわす
無視をするような奴なんか気にせず、給料が貰えるためなら無心で働く
どちらでもありません。
今の辛い状況を、信頼できる人に打ち明けることです
親友でも、友達がいなければ、家族でも良いです
その悩みに対して正解や、前向きになる言葉をもらえなくてもいい
誰かに自分の思いを聞いてもらうことが重要です
そうすれば、自分の気持ちが楽になり、前に進むことができます
その場から逃げる一歩を踏み出すのも、前に進めたことと同じです
古き良き文化で、日本人は勤勉で、一つのことを継続することや、一生同じ会社で働く人を称賛するという文化があります
それも、もちろん素晴らしいことなのですが、自分を壊してしまっては
それができる精神さえ失ってしまいます
上記のような、考えを否定するつもりありませんが、自分の身体と心が健康で
あってこその人生です
あなたの給料を払ってくれる会社のための人生では
ありません。あなたが幸せに生きれることが人生です
それだけは覚えておいてください
今職場や、学校で無視をされていたり、孤立をして、辛い思いをしている人がこの私の経験を見てもらうことで、少しでも前向きになってもらえたら嬉しいです



