会社に勤めて、1年、2年ぐらいの短い期間で辞めると、「あいつは忍耐力が無い」「根性がない」
10年、20年と、その会社に勤め続けている人が、「一本気でかっこいい」とか、「まともな人」として評価されたりします。私も、これまで3回ほど転職をしているので、誰かに直接的には言われたことはありませんが、家族や、友人から、そのような空気を感じたことはあります。
ひとつのことを続けられない、忠誠心がない、非情
こんなことをおそらく思われているのでしょう。
未だに、ひとつのことを極めたり、会社に骨を埋めて勤め上げることが、美学としてあるような気がします。そういう方の中には、自分が会社を辞めてしまったら、会社に迷惑がかかってしまう。と思っている人もいるそうです。令和に入り、老後2000万問題や、転職サイトのCMでの大量放映などで、転職をすることへのハードルに関しては、ひと昔前に比べるとだいぶ低くはなってきましたが、会社を変わることに、抵抗や、恥ずかしさを抱いている方は、まだまだ多くいらっしゃるようです。
私の親世代は特に、終身雇用時代真っ盛りだったので、就職した会社で一生働き続ける、もしくは最初に就いた職種で定年まで勤め上げるという時代だったので、私が職を変えることに関して、あまりいい顔をしませんでした。(転職を決めてから話をしているというのもありますが笑)
そんな昔の風習や、日本人に無意識に染み付いている意識というのは、今後も残っていくのだと思っています。 5年ほど勤めた会社の仕事内容を覚えてしまったら、その後の仕事にも慣れ、当たり前にできるようになってくるので、その仕事に「慣れた」となれば、確かに転職をする方が、ハードルが高いのかもしれません。
ただ、私の感覚からすると、自分が考えずとも仕事のやり方、容量がわかってきて、自分でなくともできる仕事だよな。と少し思うと、別の仕事がしたくなるのです。世の中には、自分たちが知らない職業や、環境というのは無数にあると思っています。その中で1つの仕事(世界)しか知らないというのは、何か勿体無い気がします。
私はこれまで、音楽業界、ドラッグストア、建築関係と、3つの業種、4つの会社で働いてきた経験があります。転職をして、最初の2ヶ月は覚えることもたくさんで、大変ですが、それ以降は全然問題なく仕事をしていける状態までいけます。みんなが恐れている転職をした後に、その仕事ができていくのか、立場が下がり、年下の人に怒られたりするのではないか?みたいな不安は、全然感じたことはありません。むしろ、転職できない人は、一度自分の力で築き上げた、役職や、地位が失われることを恐れているケースが多いのではないか?と思っています。
これからの時代は、その仕事の役職や、地位に固執して、幸せに生活できる時代ではありません。昔は役職、高い地位というのを築き、給料を上げていく。ということが当たり前だったと思いますが、現代では地位を上げても部下からの突き上げ、いじめは当たり前に起きますし、さらに上の役職からのプレッシャーも大いにあります。
責任も平社員に比べたら、何倍も重くなってきます。それで給料が倍くらいになれば、納得いきますが、責任やプレッシャーに追われるポジションでもせいぜい年収が上がっても、100万程でしょう。年収が100万上がるということは、月収でいうと8万程上がることになりますが、現代では副業で8万をひと月稼ぐというのは、パソコンひとつでできてしまいます。
それであれば、責任もプレッシャーも軽い平社員のままで、休みを副業に当てて、副業での収入を安定させる努力をした方が、よりストレスなく生きていけるのでは?と思ってしまいます。
別に真面目に会社に行き、何十年も勤める人を否定しているわけではありませんが、毎日お酒を飲まないとストレスが緩和されない。会社での飲み会は愚痴ばっかりということであれば、そんな薄っぺらい役職の肩書きは、いらないと思ってしまいます。
ただ、副業で稼ぐという選択肢があるにも関わらず、真面目に会社に行き、長年勤めること以外のことを考えられない人は、洗濯機がある時代に川に洗濯に行っている人ぐらい、遅れているのです。現代には、炊飯器があるのに、薪を集めて、火を起こし、ご飯を炊きますか?よっぽどのキャンプ好きな人か、本当にご飯の炊き方にこだわっている人以外は、炊飯器を使うと思います。
これからそんな感覚で、会社に行かずにお金を稼ぐというのは当たり前になってきます。
会社の安い年収で働きながら、休みの日は歌番組を見ながら、お酒を飲み、酔いで何もできないから、眠りにつく。そんな毎日もある意味幸せなのかもしれませんが、たった一度きりの人生を、私は普通に終えたくありません。いろんな事を経験し、人が経験したことのないような事を体験して最期を迎えたいというモチベーションで、毎日生きています。
誰に何を言われようと、私は、今の自分のしている事を信じて、未来に向かっていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。